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愛媛大学教育学部附属中学校で「がん教育集会」を行いました【12月5日(火)】

2017年12月08日

平成29年12月5日(火)、愛媛大学教育学部附属中学校の3年生を対象に、「がんと生きる 」と題した、がん教育集会を行いました。

 日本人の死亡原因の1位である「がん」。日本人の2人に1人ががんになる現代においても、がんに対する正しい知識を得る機会はそう多くはありません。国は、若年層からがんに対する知識を持つことを推奨しており、2014年度から「がんの教育総合支援事業」を開始しました。愛媛大学医学部附属病院でも、がん診療連携拠点病院事業の一環としてがん教育に取り組み、がんに対する正しい知識の普及に努めています。
 今回、大学院医学系研究科看護学専攻の山内栄子教授が講師を務め、愛媛大学教育学部附属中学校の3年生を対象としたがん教育集会を行いました。
 はじめに、がん細胞の成長過程や予防策について、統計データを用いながら説明がありました。その中で、愛媛県のがん検診受診率が全国平均よりも低いデータを紹介し、山内先生から「身近な人にがん検診を受診するよう勧めてほしい」とお願いがありました。
 次に、音楽家のつんく♂さんを例に、がんに罹ってからのがんとの向き合い方について、話がありました。がんとの向き合い方や治療の進め方も1つではないので、自分自身が納得するように一つ一つのことを意思決定していくことで、自分らしいがんとの向き合い方を形づくることができる。そして、その意思決定のためにも、がんを知ることが大切と説明がありました。
 講演終了後の質疑応答では、がん予防のために食事の際にどのような点に気を付けたらよいかといった質問もあり、がんについて考える良い機会となりました。
 本学は、地域貢献の一環として、がんに関する正しい知識とその予防等についての普及を図るため、今後もがん教育を実施していきます。

講演を行う山内教授
講演を行う山内教授
質疑応答の様子
質疑応答の様子