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平成29年度愛媛県エイズ診療ネットワーク会議を開催しました【2月13日(火)】

2018年02月13日

平成30年2月13日(火),愛媛県医師会館において,医学部附属病院が主催する「エイズ診療ネットワーク会議」を開催しました。

この会議は,平成19年4月に,当院が愛媛県のエイズ診療中核拠点病院に指定されたことを受け,県内のエイズ診療体制の充実を図り,エイズ診療病院の医療従事者及び関係者がエイズ診療に関する情報を交換し合うことを目的に開催しています。当日は,県内のエイズ診療に携わる医師や保健師,医療ソーシャルワーカーや薬剤師など約40人が参加しました。
はじめに,愛媛県保健福祉部健康衛生局健康増進課長の竹内豊氏から開会の挨拶があり,続いて,愛媛県立衛生環境研究所衛生研究課疫学情報科長の青木紀子氏から,HIV/AIDSの届出状況等の報告がありました。青木氏は,愛媛県では,毎年新規患者が増加しており,若い世代へのHIV検査の啓発等による検査の普及と早期発見が重要であると述べました。
その後,当院総合診療サポートセンターの小野恵子社会福祉士からHIV診療における医療と福祉の連携について,活動実績を踏まえながら報告がありました。続いて,当院総合臨床研修センター長の高田清式教授から,当院のHIV診療の現況について,実際の症例を交えながら説明がありました。
最後に,岡山県エイズ診療中核拠点病院に指定されている川崎医科大学病院の血液内科・輸血部長の和田秀穂教授をお招きし,「HIV診療の現況とHIV抗体検査」と題してご講演いただきました。和田教授から行政や医療関係者が一丸となり早期発見につながるクリニック検査の導入や感染防止体制の構築に努めており,普及啓発活動に尽力しているとの話がありました。講演後には,参加者から多くの質問が寄せられ,活発な質疑応答が行われました。

 当院では,今回の会議で報告及び情報交換された内容を各機関で共有し,愛媛県のHIV/AIDS診療体制の更なる充実を図ります。

和田教授の講演の様子
和田教授の講演の様子
活発に行われた質疑応答
活発に行われた質疑応答