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第61回ヘルスアカデミーを開催しました【11月4日(日)】

2018年11月09日

平成30年11月4日(日)、いよてつ高島屋ローズホールにて第61回ヘルスアカデミー「知っ得!納得!目の病気~あなたの“見える”を守るために~」を開催し、約180人の市民の方が参加されました。

 人間は外界の情報の約80%を視覚から取り入れていると言われています。そのため、視覚障害は生活の質の低下に直結する深刻な問題です。今回の講演では、視覚障害に繋がる眼疾患を中心に、早期発見のコツから、最新の診断法や治療法に至るまで、5人の専門家が講演を行いました。
 まず、眼科の水戸毅講師から、白内障の手術について説明があり、国内で年間100万件程度と、非常に多く行われている手術であると紹介しました。続いて、同診療科の溝上志朗准教授から、緑内障は失明の原因となりうる疾患であるが、自覚症状がないため約9割の方が発見されていないと説明があり、早期発見・早期治療するために、定期的な眼科検診が重要であると話しました。
 次に、羊膜バンク認定組織移植コーディネーターの坂本ゆり看護師長から、愛媛大学医学部附属病院は全国で2番目に羊膜バンクを立ち上げ、角膜に関する病気で視力が低下した患者さんへ安全な羊膜を提供できるよう活動していると紹介がありました。続いて、眼科の上甲武志准教授から、加齢黄斑変性のタイプ別の症状や要因について話しました。最後に、同診療科の鄭暁東准教授から、まぶたの病気に代表される眼瞼内反症と眼瞼下垂の症状について説明があり、特に眼瞼下垂はコンタクトレンズ使用者の高齢化に伴い、患者数が増えていると話しました。
 講演後には、眼科の白石教授がコーディネーターを務め、5名の演者がパネリストとなり、Q&Aコーナーを設けました。参加者から「視野検査のとき、10~15分動かずにいるのがつらく、検査を受けられなくなったらどうすればよいのか。」「緑内障の手術をすると、白内障は進行してしまうのか。」など、多くの質問がありました。
 当院では、今後も市民の皆様の関心の高いテーマを取り上げた市民公開講座を開催してまいります。

講演の様子
講演の様子
Q&Aコーナー
Q&Aコーナー