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第65回ヘルスアカデミーを開催しました

2019年08月09日

令和元年8月4日(日)、いよてつ高島屋ローズホールにて第65回ヘルスアカデミー「口腔外科ってどんな科?」を開催し、117人の方が参加されました。

 病院や歯科医院で、口腔外科という文字を目にしたことがあると思いますが、実際にどういう診療をしているのか、どんなときに受診すればいいのか、ご存知ない方が多いと思います。今回は、大学病院での口腔外科診療について解説しました。
 まず、口腔顎顔面外科学講座の内田大亮教授から開会の挨拶及び当院の口腔外科について紹介がありました。その後、栗林恭子助教から、顎変形症は矯正歯科医の診断が重要と説明がありました。また、不正咬合の治療は、全身の健康につながるため、歯並びやかみ合わせを見直す機会を持ってほしいと話がありました。続いて、内田教授から、口唇口蓋裂では、生後3ヶ月頃から成人まで手術を繰り返し行う必要があり、顎変形症では、顎の成長が完了した時期に手術を行うと説明がありました。また、当院では多職種が協力しチームで治療を行っていると紹介がありました。
 次に、中城公一准教授から、口腔癌と診断されるまでの流れについて説明がありました。また、ステージⅠやⅡの早期口腔癌であれば、手術のみの治療で治癒が見込めると話がありました。続いて、合田啓之講師から、インプラント治療に対するメリット、デメリットについて説明があり、インプラント治療は歯科医と患者の相互協力によって成功するものであると話がありました。
 講演後には、内田教授がコーディネーターを務め、3人の演者がパネリストとなり、Q&Aコーナーを設けました。参加者から「口内炎が長期間続いている場合、癌の可能性はあるのか。」「授乳中でもインプラント治療は可能か。」など、多くの質問がありました。
 最後に、中城准教授から閉会の挨拶があり、口腔内に関する悩みがあれば躊躇せず専門医を受診してほしい、と締めくくりました。
 当院では、今後も市民の皆様の関心の高いテーマを取り上げた市民公開講座を開催してまいります。

内田大亮教授の挨拶
内田大亮教授の挨拶
質疑応答の様子
質疑応答の様子