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循環器病対策に関する産官学連携プロジェクトセミナーを開催しました

2020年11月10日

令和2年11月5日(木)、愛媛県医師会館4階において、愛媛県・愛媛大学・ノバルティスファーマ株式会社の共催によるセミナーを開催しました。

このセミナーでは、愛媛県、愛媛大学、ノバルティスファーマ、そして後援の愛媛県医師会が、愛媛県内の心不全罹患状況と、愛媛県民の心不全対策を相互に協力して進める産官学連携プロジェクトの今後の取り組みについて、愛媛県内の医療関係者へ向けて紹介する講演を行いました。

心不全は、心臓のポンプの働きが低下したために息切れやむくみが起こり、だんだん悪化し、生命を縮める病気です。愛媛県では女性心不全死亡率が全国1位、男性心不全死亡率が2位という状況であることから、心不全に関わる対策が喫緊の課題となっており、改善へ取り組みを進めるために、本産官学連携協定が締結されました。

まず、愛媛県保健福祉部健康衛生局の河野英明局長が「愛媛県の現状と課題」と題して、愛媛県内の心不全に関する統計を用いて講演を行った後、ノバルティスファーマ株式会社循環器・腎・代謝事業部顧客担当マネージャーの石田祥規氏が、河野局長の話を踏まえて、産官学連携プロジェクトの指針について、講演を行いました。

続いて、愛媛大学大学院医学系研究科循環器・呼吸器・腎高血圧内科学講座の山口修教授が愛媛県の心不全罹患の状況について、医療現場における観点から講演を行いました。

最後に、愛媛県医師会の村上博会長、河野局長、ノバルティスファーマ株式会社医療経済研究グループマネージャーの森力哉氏、山口教授が「産官学連携プロジェクトではどのような施策を実施するのか」と題して、「愛媛県循環器病対策推進週間~Heart WEEK with Smile Ehime~」「保健・医療・福祉サービス提供体制の充実の推進」「循環器病の研究推進」、以上3件の議題でディスカッションを行いました。

質疑応答では、愛媛県内の医師らから、今後の産官学連携の取り組みについて多くの質問があり、それらの質問を踏まえて、愛媛県民の心不全治療の向かうべき方向性について、山口教授は「多くの方の連携があってこそ、この産官学連携は力を発揮します。ぜひご協力をあおぎたい」と述べました。

本セミナーは、新型コロナウイルス感染症対策のため、愛媛県医師会館から中継し、県支局(松山市を除く4支局)の各会場や個人のパソコンへWEB配信を行いました。配信した内容は、11月10日から11月23日まで、以下のリンクからアクセスするとオンデマンド視聴することが可能です。

オンデマンド視聴はこちらから

https://kenkyuukai.jp/npkkarea/login.asp?eid=43885 (11月10日から11月23日まで)

関係者による記念撮影

 

ディスカッションの様子