救急案内

受診のご案内

Guidance of the consultation

救急案内

当院は三次救急病院として、救急車で搬送される重症者や他の医療機関からご紹介の患者を対象に、高度な救急医療をいつでも提供できる体制をとっています。詳しくは、以下のQ&Aをご覧ください。

Q&A

愛媛大学病院の救急部はいつでも診療しているのですか?

愛大病院救急部は、24時間365日いつでも、高度な救急医療をすぐに提供できる体制をとっています。ただし、当院の役割が「三次救急」であることをご理解ください。

「三次救急」の意味を説明してください。

身体に急におこった病気やケガを救急疾患とよびますが、そのなかでも緊急性の高い重症者を治療するのが愛大病院の役割です。代表例をあげると、

1. 命にかかわる症状が現われた病気。
2. 重い外傷(けが)や熱傷(やけど)。
3. 急性中毒、窒息、溺水など様々な事故。

です。
要するに、すぐ治療を始めないと生命が危険になったり、重大な障害が残ったりする、比較的むずかしい病気や事故です。その大部分は救急車で運ばれるか、他の医療機関からのご紹介で来院されます。
このような救急診療を「三次救急」とよび、救命救急センター、大学病院救急部などが担当します。

風邪や下痢、打撲傷などの軽い急病は、愛大病院では診てもらえないのですか?

常によくある急病の診療を「一次救急」とよびます。入院を要しない程度のものとご理解いただいて結構です。一次救急はお近くの診療所(開業医の先生方)や、時間外であれば「夜間休日診療所」「救急当番病院」などで診療を受けていただくようお願いいたします。土曜日は、当院は休診ですが、普通に診療している医療機関は少なくありません。日曜祝日や夜間も、中予地域には急患センターや当番病院制度が整備されています。愛大病院は、特殊な設備やスタッフ、高度の医療技術などを必要とする三次救急の充実に力をそそいでいるため、一次救急サービスのご提供には手が回らないのが実情です。なお、一次救急の診療所や二次輪番病院の医師から依頼(紹介状)があった場合は、必ずお引き受けしています。

救急車で運ばれるとき、希望すれば愛大病院に運んでくれるのでしょうか?

結論を先に申し上げると、救急車は希望された病院へ必ず向かうわけではありません。病院には、それぞれ役割分担があるからです。松山市と近隣市町を含む中予地域の救急医療の仕組みは、「二次救急」輪番制をとっています。救急病院のなかで、その日の当番(複数)を決めておき、救急車の大部分をそこへ集中するシステムです。当番に当たった病院がその日だけスタッフを手厚く配置して入院ベッドも十分に用意しておくという輪番制度は、現状では非常によくできた仕組みです。

特殊な難病をもっていたり、すぐ大手術が必要な場合に大丈夫でしょうか?

もちろん、救急車は何が何でも当番病院へ、ということではありません。病気の種類や重症度、緊急性、それまでの治療経過などを考慮して、かかりつけの病院や三次救急病院(救命センターや愛大病院など)へ直接運ぶ場合もあります。そうした判断は救急隊の隊長さん(たいていは熟練した救急救命士)が病院へ電話連絡して決めますが、あくまでも医療上の必要性を重視します。また、いったん当番病院へ運ばれたあとでも、最初に診た医師が必要と判断してご紹介いただければ、愛大病院は必ずお引き受けしています。

東温市の救急車も松山市内の二次輪番病院まで運ぶのですか?

中予地域の市町はすべて二次輪番制度に加わっており、そのメリットは計り知れません。ただし、東温市から松山市の中心部まで約30分かかりますから、救急車の出動事案が重なったときなど消防署が空になる心配が出てきます。そうした場合には、東温市内の病院(愛大病院も含む)に搬送するよう取り決めがあります。救急車は地域社会の共有財産(すなわち公器)でありますし、中予地域の救急医療体制も公共性の高い大切な仕組みです。救急隊員は個々の患者の生命と健康を第一に考えますが、同時に市民全体の利益(最も効率的な救急車の運用)も考えながら行動しているので、ご協力をお願いいたします。

愛大病院で治療を継続している場合や、手術をうけて退院したあと病状が急に悪化したときは、どのように連絡すればよいでしょう? (電話予約・予約票忘れ・予約していない等の場合)

まず、担当の診療科(たとえば、内科とか脳外科とか産婦人科とか —)へ電話してご相談ください。事務当直受付にお電話いただくよりも詳しい事情が伝わりやすいため、適切な解決法をご提示しやすいのです。担当科への電話がうまくつながらなかったり、その時間的な余裕がなければ、事務当直受付へお電話ください。

子供の「急病」は時間外でも診てもらえるのでしょうか?

●通常の急病(発熱、咳、鼻水、嘔吐、下痢、発疹など)であれば、松山医療圏の小児救急医療体制をご利用ください。松山市と東温市など周辺市町含む中予地域では、夜間にも松山市急患医療センターで小児科医の診療を受けることができます。

○松山市急患医療センター 松山市萱町六丁目30-1 電話 922-1199

○小児科診療時間 21時-翌朝8時(1月1日を除く毎日、1月1日は休診)

○中予地域の小児科開業医や勤務医が交代で出向しています。このシステムは、東温市を含む関係自治体の財政負担と小児科医の協力によって2002年4月から開始されました。ご承知のように、全国的にも小児救急医療の空白が大きな問題となっているなかで、松山医療圏は深夜をきちんとカバーしている点では成功例と言えます。この体制が維持できるようご協力ください。

○日曜祝日の15時-21時は、松山成人病センター(電話 915-7701)で小児科診療をしています。

○土曜日の昼間(とくに午前中)は、中予地域のいくつかの小児科医院が開いています。

●愛大病院小児科で治療を継続している患者の病状が悪くなった場合は、小児科病棟へ電話してご相談ください。

●開業の先生等から愛大病院へご紹介状をいただいた場合は、事務当直受付へご連絡ください。

●愛大病院にも小児科当直医は常駐していますが、小児病棟と新生児集中治療室の重症者にかかりきりのことが多く、時間外診療に人員を割くのがむつかしい実情をご理解ください。

子供の「事故」の場合は、どのようにすればよいでしょうか?

病気ではなく事故(ケガ、やけど等)の場合は、外科的な処置が必要になります。

1)大きな事故なら119番通報して救急隊の指示に従ってください。救急隊員が必要と判断して愛大病院へ緊急要請があれば、必ずお引き受けしています。

2)それほどでなければ、当日の二次救急輪番病院へご相談ください(当番病院がどこかは、消防署に問い合わせれば教えてくれます)。

3)当院へご相談いただく場合は、事務当直受付へお電話ください。

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