いかなる危機にも折れない、持続可能でレジリエントな組織
愛媛大学医学部附属病院 薬剤部のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。薬剤部長の田中です。
当院薬剤部は、特定機能病院として愛媛県の高度急性期医療を支え、最適な薬物療法を提供することを使命としています。
現在、薬剤師への期待が高まる半面、従来の業務も残る「業務肥大化のパラドックス」に直面しており、個人の努力や精神論による解決は医療安全の観点からも限界を迎えています。 そこで当院では、次世代の医療提供体制を見据え、以下の業務改革を強力に推進しています。
1. タスク・シフトとDXによる「時間」の創出
薬剤師助手の積極採用による業務移譲と、調剤自動化やAI活用などのDX投資により、ルーティン作業を劇的に削減します。
2. 高度な対人業務とPBPMの推進
創出された時間を、患者指導や処方提案などの本来の対人業務へ再配分します。PBPM(プロトコルに基づく薬物治療管理)を活用し、より安全で効率的な薬物療法のサイクルを目指します。
3. 地域医療を守り抜く「レジリエンス」の獲得
病院の役割が「地域連携」へシフトする中、地域フォーミュラリ推進や薬剤師不足の医療機関への支援を通じ、愛媛県全体を最適化するプラットフォームづくりに貢献します。
■ 次世代の育成と未来へ向けて
AIが進化する未来において、高度な判断力と人間性で「新たな医療プラットフォームを牽引できる薬剤師」の育成は、大学病院の極めて重要な使命です。
私たちは、限られた人員でも職員が誇りを持って働ける「いかなる危機にも折れない、持続可能でレジリエントな組織」を築き上げます。この強固な基盤を防波堤とし、愛媛の地域医療を未来へと繋いでいく所存です。
今後とも、当院薬剤部の活動に対し、皆様の温かいご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2026年6月1日
愛媛大学医学部附属病院
教授・薬剤部長 田中 守