薬剤師研修・レジデント制度について
薬剤師レジデント制度
概要
2011年度からは新たにレジデント制度を導入しました。
大学病院(総合病院)における臨床薬剤師業務並びにチーム医療の推進に関する実践教育の中から地域医療に貢献できる優秀な薬剤師を養成することを目的とします。大学病院の指導薬剤師のもとで基本的・一般的な薬剤業務を実践しながら、またチーム医療の実践のために病棟における薬剤師業務を実習し、習得していきます。そのために実務実習、講義、外部研修なども取り入れながら、一般的な病院薬剤師業務の技術を習得するとともに、専門的な分野の服薬指導業務についても病棟業務を通じて習得していきます。
身分 : 薬剤師(任期付き常勤職員)
給与 : 大学6卒 月額 213,600円~、大学4卒 月額 191,500円~(学歴・経験年数により決定)
※昇給あり(評価による、年1回)
諸手当 : 通勤、超過勤務手当他
勤務時間 : 8時30分~17時15分(休憩60分)(週所定労働時間:38.75時間 )
休日 : 土曜、日曜、祝日、年末年始(休日勤務を命ずる場合あり)
休暇 : 年次休暇、特別休暇等(年次休暇は採用時に所定の日数付与)
宿直 : なし
社会保険 : 国家公務員共済組合(健康保険・厚生年金)、雇用保険、労災等
※(身分や募集要項はこちらをご参照下さい)
レジデント期間
5年間(年度ごとに更新)
薬剤師レジデント研修項目
- 薬剤部内での実践を通じた研修
調剤業務(入院、外来調剤)、注射薬混合調製、麻薬管理・麻薬調剤、TDM、特殊製剤
- 臨床現場での研修
カンファレンス出席、薬剤管理指導業務の実践、病棟回診への同行、外来化学療法患者への服薬指導
- 講義等による知識向上
病院内勉強会出席、薬剤部内勉強会、各診療科でのカンファレンス等
- 専門薬剤師としての研修
がんや感染、NST、HIV 感染症等専門薬剤師としての研修
薬剤師卒後研修制度
概要
薬剤師卒後研修では、薬学部卒業後に基礎的な薬剤師業務を研修します。毎年4月より研修が始まり、6ヶ月の間に5ヶ月の調剤室研修、1ヶ月の注射室・注射薬混合研修を行った上でそれぞれ病院へと巣立っていきます。
薬剤師業務研修制度
2017年11月より薬剤師経験1年以上の薬剤師を対象に、日々変化する薬剤師業務について短期間で習得することを目的に薬剤師業務研修コースを設定しました。プログラムについては下記に示します。
薬剤師業務研修コースプログラム
- 外来化学療法指導習得コース(研修目安:2週間)
外来化学療法室への薬剤師配置を目指したコース - 病棟(薬学的介入手法習得コース)(研修目安:1週間)
1診療科に特化して、薬物療法を学び薬剤師による薬学的介入手法を習得する - 病棟(薬学的介入手法習得コース)(研修目安:1ヶ月)
複数の診療科について薬物療法を学び薬剤師による薬学的介入手法を習得する - 復職支援コース
(病院薬剤師向け)調剤、注射薬調製、病棟業務(研修目安:2週間)
(薬局薬剤師向け)調剤、薬剤師外来(研修目安:1週間)
オプションコース
- 抗がん剤・インフューザーポンプ調製トレーニングコース(研修目安:2日)
曝露対策を考慮した調製方法を学ぶ - 医薬品安全管理特化コース(研修目安:1日)
- 緩和医療に関わる薬剤師業務(研修目安:半日)
- 感染制御に関わる薬剤師業務(研修目安:半日)
- 治験に関わる薬剤師業務(研修目安:半日)
専門薬剤師研修
専門薬剤師研修では、「がん薬物療法認定薬剤師」、「がん専門薬剤師」、「NST専門療法士」、「HIV感染症薬物療法認定薬剤師」および「薬物療法専門薬剤師」の研修施設に認定されています。「がん薬物療法認定薬剤師」は2006年度、「NST専門療法士」は2007年度、「HIV感染症薬物療法認定薬剤師」は2008年度、「がん専門薬剤師」は2010年度、「薬物療法専門薬剤師」は2012年度より研修の受け入れを開始しました。
がん薬物療法認定薬剤師・専門薬剤師養成研修
研修内容
部署 | 内容 | 部署 | 内容 |
---|---|---|---|
調剤室 | 抗がん剤・支持療法の調剤、 処方監査 外来患者への投薬、服薬指導 | 外来化学療法室 | 抗がん剤の取り揃え 混合調製、処方監査 外来患者の薬剤管理指導 (服薬指導、副作用モニタリング、処方提案等) レジメン内容の精査・登録 チーム医療の実践 |
麻薬室 | 麻薬の調剤と管理 | 薬剤管理指導室 | 入院患者の薬剤管理指導 (服薬指導、副作用モニタリング、処方提案等) チーム医療の実践 |
製剤室 | 抗がん剤の取り揃え 混合調製、処方監査 | 薬品情報管理室 | 医薬品情報について |
試験室 | 免疫抑制剤、 抗MRSA薬のTDM | 治験薬管理室 | 抗がん剤治験薬、 医師主導試験へのかかわり |
研修期間:
がん薬物療法認定薬剤師: 3 ヵ月 第 1 期 (9 月から 11 月 )、 第 2 期 ( 1 月 か ら 3 月)
がん専門薬剤師:5年間(週1回程度)
詳細:
がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会) http://www.jshp.or.jp/senmon/senmon.html
がん専門薬剤師(日本医療薬学会) https://www.jsphcs.jp/nintei/2-2.html
HIV薬物療法認定薬剤師研修
研修内容:
- 講義
「HIV感染症全般について抗HIV薬全般について」
「HIV感染症に対する服薬指導の実際について」
「抗HIV薬の相互作用、血中濃度測定について」
「看護師との連携」
「MSW、カウンセラーとの連携」
「血友病と薬害エイズについて」 - 外来診療見学・患者指導実習、入院患者指導実習、カンファレンス、服薬指導ロールプレイ
研修期間:
1月、2月の2日間
詳細:
日本病院薬剤師会 http://www.jshp.or.jp/senmon/senmon5.html
NST専門療法士研修
研修内容(薬剤部)
- TPN混合調製の見学
- 経腸栄養剤(医薬品)の種類と特徴について
- 服薬状況の把握及び薬剤と栄養の相互作用について
研修期間:
40 時間(1日8 時間×5日間) ※日程調整は応相談
詳細:
愛媛大学医学部附属病院 栄養部 https://www.m.ehime-u.ac.jp/hospital/diet/
日本臨床栄養代謝学会 https://www.jspen.or.jp/qualification/nst/
薬物療法専門薬剤師研修
研修内容
部署 | 内容 | 部署 | 内容 |
---|---|---|---|
調剤室 | 外来、入院の調剤 および処方監査 外来患者への投薬、服薬指導 | 外来化学療法室 | 抗がん剤の処方監査 外来患者の薬剤管理指導 (服薬指導、副作用モニタリング、処方提案等) チーム医療の実践 |
製剤室 | 院内製剤調製、処方監査 | 薬剤管理指導室 | 入院患者の薬剤管理指導 (服薬指導、副作用モニタリング、処方提案等) TDMに基づく処方設計 チーム医療の実践、研究 |
試験室 | 免疫抑制剤、 抗MRSA薬のTDM | 薬品情報管理室 | 医薬品情報について |
治験薬管理室 | 臨床試験、治験薬、 医師主導試験へのかかわり |
研修期間:
5年間
詳細:
日本医療薬学会 https://www.jsphcs.jp/nintei/3-2.html