栄養療法外来

患者支援・相談部門

Patient support, consultation section

栄養療法外来

相談イメージ

栄養療法外来は、「医食同源」を実践するところです。

部門紹介

近年、わが国では、生活の質あるいは疾患に大きく関与する「栄養の過不足」が大きな問題となっております。平成28年の国民栄養調査では、男性の3割以上が肥満者です。女性では、2割程度が肥満である一方、20歳代の2割がやせている状況です。肥満もやせも、種々の疾患を発症することは、大規模臨床試験から明白であります。特に肥満者は、約50%に糖尿病、高脂血症、高血圧といったいわゆる「生活習慣病」「メタボリックシンドローム」を合併しております。しかも現在明らかな病気を合併していなくとも、いずれ動脈硬化を引き起こし、様々な合併症を起こすことも多く報告されています。
また、従来から、消化管術後、炎症性腸疾患、慢性膵炎、肝硬変などの消化器疾患、腎疾患、呼吸器疾患などは、食事摂取不足、吸収障害、肝での代謝障害などにより容易に低栄養状態をきたし、それが疾患の治療を困難にし、また疾患の予後を左右することとなります。 このような状況から、低栄養、低体重の方のみならず、過栄養、肥満の方をも対象にした「栄養療法外来」を開設しました。医師、管理栄養士、運動療法士がチームとして連携しあい、個々人に応じて、食事、運動、生活習慣を総合的に指導する外来です。

使用機器

間接カロリーメーター測定

体組成測定

栄養療法外来が対象とされる方

  • 肥満の方
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、脂肪肝など生活習慣病の方
  • 消化管術後、炎症性腸疾患、肝硬変、慢性膵炎、腎不全、呼吸器疾患
  • やせすぎの方

栄養療法外来診療内容

  • 診察、心電図、動脈硬化、内臓脂肪、血液検査のチェックをします。
  • 「間接カロリーメーター」を用いて、実際の体のエネルギー消費量を測定し、どの程度脂肪が燃焼されているかなどを詳しく調べます。
  • 「体組成測定器」を用いて、実際の体脂肪量、体蛋白量、筋肉量、水分バランスなどを測定します。
  • 「ライフコーダー」を用いて、日々の生活、運動によって実際に消費されたカロリーを測定します。
  • 栄養調査により、実際に摂取された栄養、蛋白質、脂肪などを計算します。
  • 以上のデータから、個々人の食生活、運動、生活習慣での問題点、改善点を2週間に1回提示しながら繰り返し実施して行きます。3ヶ月を1つの期間と考えています。

問い合わせ

附属病院内科外来
TEL: 089-960-5540

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